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[Palm] 旧PalmOSが正式に終息へ

先週の木曜夜くらいから、b-mobileつながらない、つながらないと悶々としていたため、このニュースについてのエントリができずにおりました。

Palm社の経営陣から正式にコメントされたということで、もう泣いても笑っても旧PalmOSの新機種は出ないことが確定してしまったわけです。

Palmファンのブログ等では一様に、「予想はしていたが、正式に出るとやっぱりショック」という意味のコメントが多く見受けられました。が、まあ本当に予想通りといえば予想通りなので、私はあんまりショックという気分はありませんでした。Centroがそれなりに好調だったとは言え、所詮はローエンドで安いからこそそれなりに出ただけなのではないかと(勝手な憶測ですが)。

そもそも、Palm Preの発表時点で、Handheld系の機種がプロダクトリストから消えているわけで、遅かれ早かれの感はありありでした。

Palmが大企業、超優良企業であれば、終息させずに細々と続けることもできたと思うんですよね。でも、今のPalmにはそんな体力はないでしょうし、アメリカは折からの不況です。これはイケる、と思える新OSを作った以上、そこに経営資源を集中させていくのは経営判断としては至極当然なことでしょう。

Smartphoneというジャンルを切り開いたことが、逆にPalmOSの命を縮める結果になってしまったと言えるでしょう。なんとも皮肉な感じです。

今は、あまりPDAという略語を目にしなくなりましたが、ここで考えるべきは、旧PalmOS(特に、TungstenやCLIEくらいまでの)搭載機を、どういう位置づけでとらえるかです。

一般には、PDAの進化したものがSmartphoneであると考えることができますが、といってPDAのすべての機能が電話回線がなければいけないのかといえば、決してそんなことはないんですよね。

今やクラウドコンピューティング華やかなりし時代。
連絡先も予定表もメモ(ドキュメント)も、その気になればクラウドに対して同期することで、場所やデバイスを選ばずに使うことができるようになりました。Palm Preなんかはまさにクラウドありきの最新系ですよね。

でもですね、じゃあホントにこの辺の情報が全部クラウドじゃないとダメなのか?とも思うわけです。これだけのIT全盛時代なのに、なんで毎年紙の手帳がそれなりの数を売り上げているのか。クラウドがそんなに良いものであれば、皆がそれになびいても良いはず。

もちろん、これは昔から変わらないことですが、紙とペンというUIが電子デバイスのそれと比べてアドバンテージが非常に大きいから、という面がそもそも大きいとは思います。

でも、実は個人ベースのスケジュールや連絡先なんてものは、そもそもクラウドに出さなくたっていい、というのがあるんじゃないでしょうか。仕事上の予定となると、ある程度共有とか、PCでも見れないと、っていうのがあると思うので、クラウドの意味も出てくるとは思いますが。

PDAのPはPersonalなのであって、個人ベースの道具であればいい、っていう面もあると思うんですよね。

私はPalmT|Xを使っていますが、今や主要な使い道はといえば、スケジュールとTODOの管理、たまにメモを使うかな、というくらいです。Palm標準のPIMを一番よく使っているというわけですね。さらに、実はHotSyncすらも最近ほとんどしていなかったりします。データの保全が心配ではありますが、RescoBackupを入れているので、たまにバックアップをとっています(デバイスごと紛失する危険を考えると、HotSyncくらいはしたほうがいいかなとこれを書きながら思い直していますが)。

私にとってはPalmは便利な「手帳」なのです。

紙の手帳をちゃんと使いこなしたことはないので、かなりの独断とは思いますが、書き直しも利かないし、予定の変更にも弱そうだし、繰り返しの予定も全部手書き・・・とか考えると、あまり使う気になれません。

加えて、Palmなら仕事中や打ち合わせ中に使っても、入力や閲覧にもたつくということもなく、充分なレスポンスで問題なく使えます。紙の手帳の定番とも言える、路線図なんかも入っていますので、路線を調べたくなったらPalmで見ています。

これって、今や死語といえなくもない「電子」の「手帳」=「電子手帳」そのものなんですね。
まさに、紙の手帳に置き換わるデバイスであるわけです。

Palm使いの方が、「古い機種でも充分使える」ということを言われるのが多いのは、皆さんやはりPalmのコアであるPIM機能に大きな評価をされているからなのかなと(私の場合、カラーのOS5マシンであるT|Xに慣れすぎていて、予定のカテゴライズを色分けできないとちょっと耐えられない体になっていますが・・・)。

当ブログをご覧の方ならもう聞き飽きているかもしれないですが、Palmは「スマートフォン」でも、いやもっと言えば「電子デバイス」ですらない、「高級文具」というカテゴリで生き延びていくのが一番幸せなんじゃないかと思うんですね。

例えば、電子部品を満載していた腕時計(デジタルの時計は大半が電子部品ですよね)があったとしても、これを「電子デバイス」と見る人は少ないわけで(腕Palmとかそういうキワモノはここでは除きます)、紙ベースの高級手帳や高級万年筆と同じショーケースの中に、Palmデバイスが並んでいる(もちろん、それに見合うそれなりの外見にしないといけないですけど)、そういう姿になれれば理想なんじゃないかと。

もちろん、街の本屋さんの片隅に、電卓や電子辞書と同じポジションで安く売られていてもいいとは思うんです(学生さん向けとかで)が、多分それでは通りかかる人の印象も「携帯でもできるじゃん」「紙の手帳でいいよ」となってしまって、あまり手に取ってもらえないし、たぶん売れないでしょう。

デキル大人が持つ高級文具、ちょっと違いの分かる大人が使う便利で手に馴染む文具。
そんなにじゃんじゃん売れるわけじゃないけど、息が長くロングテールで売れつづける商品。
そういうステータスがあれば充分やっていけるんじゃないかなあ、と。

Palmにそれをやれというのは、もちろん望めないでしょう。
そんな悠長な商売をやる余力もなければ、そもそも、そういう売り方のノウハウを持っている会社でもないでしょうから、これは酷というものです。

どこか、体力的に余裕のある文具メーカーとかが、Palmデバイスの権利等々引き取って、そういう風にやってみてくれないかなあ、と夢想するのです。

せめて、Androidのようにオープンにしてもらえれば、ユーザーサイドでエミュレーションなり、インストールベースを作るなり(言うほど簡単じゃないのでしょうが)できる芽も残ると思うんですが・・・。

どちらもあまり現実的ではないと思いますので、またモバプラさんでも行って、Palmデバイスを何台か保護して、これならもうPalmはいらない、と思えるデバイスがいつか出るその日まで、細々とPalmを使いつづけるしかないのかなあと思っています。

  by mobile54 | 2009-02-16 00:10 | Palm

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